地下神殿と呼ばれる首都圏外郭放水路

首都圏外郭放水路とはどういう目的の場所?

首都圏外郭放水路なんて聞くといったい何?と思う方も少なくないと思いますが、この放水路は埼玉県東部に建設された「世界最大級」といわれる地下河川です。
訪れた人はこの今までに見たことがない景色に圧倒されます。

国道16号の地下50mという深いところに建設されている放水路の延長は約6.3キロと非常に長くとてつもない広さです。
各河川から水を取り入れる流入施設や、地下で水を貯水する、また流下させる地下水路、さらに排水機構等で構成されている巨大放水路となっています。

なぜこのような場所を作ったのか?ちおうと、中川、綾瀬川流域、つまり埼玉県春日部当たりは、荒川、利根川、江戸川等、非常に大きな川の多い地域で、その周辺を皿の底のような形状を持った低い平地が囲んでいるのです。
このような地形の特性もありますが、中川、綾瀬川は勾配が非常に緩やかで水が流れにくいという特性も持っています。
そのため、大雨が降るといつも水の災害が起きていたのです。

人口や資産については、下流域、あら上流位置に市街化が進んでいることもあり、人命を守る事も必要になります。
慢性的な浸水地帯をなんとかしなければならないと治水対策がすすめられ、この巨大用水路が出来たという事です。

首都圏外郭放水路の巨大さを目で見て楽しめる見学会

首都圏外郭放水路を実際に見る事の出来る見学会があります。
地下神殿ともいわれるこの巨大すぎる放水路をみる事が出来れば、その大きさ、また防災ということについても、深く考える事の出来るいい機会です。
見学会には一人でも参加でき、個人の方も複数の方に混ざって見学することになります。

団体見学を希望される場合、26名以上で50名までとなっています。
学校見学もできるので埼玉の防災の一部を担うこの巨大放水路の出来た背景や、埼玉の川、地形の特性などを知るいい機会となるはずです。
実際に見るのと見ないのとでは、心への刻まれ方にも違いがあります。

広報の細かい説明で深く理解できる放水路

見学会では地下にある調圧水槽を実際に見ることになりますが、広報の方が詳しく解説してくれるので、それを聞きながら見学できることがポイントです。
どのようにしてこの空間が作られることになったのか、その経緯や用途などを理解できる絶好のチャンスになります。
こうした施設を目にする機会は少ないですし、また、地下50mも下にこのような施設があるという事を理解し、その上で普段の防災の意識を高める事にもつながるのです。

巨大な地下にある建設物は圧倒的な存在感で、まるで映画のワンシーンに入り込んだようなそんな気持ちになる方もいるといいます。
工事や定期運転のために開催しない日もあるので、予約をしてから見学会に参加する方がいいようです。